インドネシアに会社を設立したら、インドネシア人を雇用しなければいけないルールがあります。
インドネシア人をどうやったら長期雇用できるのでしょうか?
今回は、インドネシア人を長期雇用するポイントをまとめました。
インドネシア人を長期雇用するむずかしさ
貴重な人材は転職回数が多い
インドネシアでは日本と違って、転職回数が多い方が優秀と評価される文化があります。
特に首都のジャカルタのような都心部や、エンジニアなどの需要の高い職種では、給与が50%アップ〜100%アップというのは珍しくありません。
給与を高めに設定すれば、多くの応募があるかもしれませんが、同じように給与条件で他社に引き抜かれる傾向があることを覚えておいた方が良いかと思います。
不満を上司に相談することはない
インドネシア人は日本人以上に恥ずかしがり屋です。それに加えてプライドが高いです。
他の従業員の前で、ミスを厳しく指導したら、その従業員は、突然出社しなくなるなんてことはインドネシアでは珍しくありません。
もし会社や上司に不満があっても、上司に相談することは本当に稀で、基本的にはストレスを溜めこんでしまいます。
キッカケがあれば好条件の仕事を探します。
給与の話を平気でする
インドネシア人は、給与の額を何も躊躇することなく職場の仲間と話してしまいます。
これは日本人とは大きく違います。
これが原因で、同じ仕事をしているのに、給与の差があることがわかると、感情的になって、自分は嫌われていると悪く考えてしまうこともしばしばです。
インドネシア人を長期雇用するポイント
認める褒める
とにかく毎日、スタッフの仕事の進捗を確認して、コミュニケーションをとることは基本中の基本です。
スラマッパギのような挨拶しかせず、業務の進捗はインドネシア人の管理職に任せているようであれば、きっとうまくいかないでしょう。
仕事の進捗を確認して、できるだけオーバーに褒めてあげることをわたしは意識していました。
給与ルールをつくる
同じ仕事をしているのに、給与が少しでも違うと、感情的になってしまうのがインドネシア人です。
これを避けるためにも、こういうスキルがあれば給与に反映するとか、遅刻やミスが少ないから給与に反映するなど、従業員が納得できるようなルールをつくってあげましょう。
ベース給与をインドネシア人の管理職と相談しそれぞれのスタッフで多少高低差はつけざるおえませんでした。
ただモチベーションの維持と、良い社風を作るためにも、減給などは一切なく、皆勤賞などは特別報酬を渡すなどの工夫をしていました。
給与は毎年ベースアップさせる
インドネシアでは減給という制度は受け入れられませんし、ずっと給与が同じということは考えにくい風習です。
インドネシア人を採用し、雇用するなら、毎年数%のベースアップが基本です。
減給や降格は、退職勧告のようなもので、最悪の場合、退職したあとに、減給や降格がある最悪な会社だ!と悪い評判を流し続けることもあります。
日系企業でこのようなことをすることは聞いたことがありませんが、退職した会社を悪く言いふらす習慣はあるので、注意したいところです。
上司として尊敬される
インドネシア人は、強い仲間意識があります。
上司として尊敬されると、もっともっと仲間になりたい!上司の期待に応えたい!と職場の雰囲気は良くなり、これがやりがいに繋がります。
日本人も一緒かと思いますが、仕事の内容そのものよりも、人間関係がやりがいに繋がるので、良好な人間関係を上司と構築することはもっとも大切なことです。
そして、誰よりも、インドネシア人の管理職から、尊敬されるのは最も重要です。
もしインドネシア人の管理職からも尊敬されなければ、他のインドネシア人からの不満の吸い上げもできなければ、板ばさみになり、インドネシア人の管理職がストレスが溜まって、退職してしまうかもしれません。
インドネシア人を長期雇用するには
インドネシア人を長期雇用するには、信頼関係の構築がもっとも重要です。
いくら給与を高く設定しても、人間関係が悪かったり、仕事のやりがいがなかったりすれば、現地スタッフを採用するメリットは少なくなります。
社内で独自の評価制度を導入したり、スタッフがやる気をもてようなルールをつくって、ぜひ信頼関係を構築して、長期雇用を実現させてください。
コメントを残す