2016年1月14日、ジャカルタで、テロ事件がありました。
武装した犯人がコーヒー店舗や警察詰所を襲い、合計7名が死亡、24名以上が負傷したという事件です。
犯人グループも12名逮捕されたということで、事件はひと段落ついたように思われます。
今回は私見たっぷりに、インドネシアとテロ事件についてまとめました。
爆弾テロ事件の現場
今回発生した爆弾テロ事件は、サリナデパート近くのコーヒーショップや警察詰め所で発生しました。
現地に住んでいる人ならわかりますが、このコーヒーショップが入っているビルはスカイラインビルといい、日系企業が多く入っています。
有名なところで言うとJACリクルートメントや、日本人会のジャカルタジャパンクラブ、通称JJCの事務局なんかもここに入っています。
サリナデパートの場所
サリナデパートは、日本と関係のある建物です。
実はここは国営のデパートで、戦後、日本の賠償金で建てられた建物です。
報道では高級デパートといわれていましたが、ブランドショップなどは、別のグランドインドネシアやプラザインドネシア、パシフィックプレイスなどのことを指しており、このサリナデパートは、そんなに高級ショッピングモールではありません。
つまり、今回襲われたコーヒーショップは、多くの日本人が利用しています。わたしも何回もココに行きました。今回のテロを聞いたときに、日本人が狙われたのでは?とちょっと心配しました。それぐらい多くの日本人が行く場所です。
ジャカルタとテロの関係
2009年ジャカルタ高級ホテル連続爆破テロ
ジャカルタでは、テロが何回か発生しています。記憶に新しいところでいうと、2009年の高級ホテル、マリオットホテルと、リッツカールトンホテルで連続爆発テロが発生しました。死者9名、負傷者50名以上の爆弾テロでした。
当時、ユドヨノ大統領が再選し、武装集団を一掃することを大きく訴えていたところ、このような事件が発生しました。
この2009年の爆破テロの首謀者は、当時よく話題に出ていたアルカイダのテロ集団だったそうです。
現在もこのホテルはジャカルタの中央部にあり、外国人のVIPはここに宿泊しているでしょう。
まだ10年もたっていない事件です。
2005年バリ島爆弾テロ事件
2005年10月1日、クタ地域のカフェ近くで3度にわたる爆破テロが発生。
日本人1名を含む23名の犠牲者と120名を超える負傷者が発生しました。
この事件には、インドネシアのイスラム過激派組織ジェマア・イスラミアの犯行といわれています。
2002年バリのディスコ爆弾テロ事件
バリ島のクタ地域にあるディスコで、2002年10月12日に路上にあった自動車が爆発し、目の前のディスコの屋根が吹っ飛び炎上。
外国人観光客を中心に日本人10名を含む、200名以上が犠牲となる大事件がありました。
テロに対しては厳しい姿勢をとることを世界各国が表明していたところを狙った犯行といわれています。
ジャカルタの治安
今回のサリナデパートは民芸品やお土産などを多く扱っている場所で、観光客も多く行く場所です。
前回2009年の爆弾テロも外国人観光客が多く泊まるホテルです。
そしてバリ島も世界有数のリゾート観光地です。
インドネシアでは、スラム街みたいなところに行かなければ大丈夫!なんてことも聞いたことありましたが、いまはそうではありません。
ジャカルタは、暖かくて、人々が優しくて、経済発展が著しい、注目すべき都市ではありますが、残念ながら、危険と隣り合わせの都市でもあるといっても過言ではありません。
自分の身は、自分で守るという意識は必要ですね。
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