日本で使っていたスマートフォンを、インドネシアでどうやったら使えるのか迷いますよね。
そこで今回は、日本で使っているスマートフォンをインドネシア国内で使う時に注意することをまとめました。
ぜひこの情報を活用して、挑戦してみてください。
キャリアの海外ローミングサービスは高額なので注意
日本で使っているスマートフォンを、ジャカルタでそのまま電源を入れて「海外ローミングサービス」を使えば、ジャカルタだけでなくインドネシア国内でそのまま利用できます。
それぞれ国内主要キャリアの海外ローミングサービスは以下のとおりです。
これはあくまでもiPhone6での料金です。大体の目安として参考にしてみてください。
ドコモ
例えばドコモでは、パケット通信が1日最大2980円で使い放題や、SMSが1通あたり100円で使えます。
また通話も、インドネシア国内にかけるのであれば1分あたり280円、日本国内にかけるのであれば480円、着信の場合は350円で使えます。
https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/area/
au
auの場合も、パケット通信が1日最大2980円で使い放題で、SMSが1通あたり100円で使えます。
また通話は、インドネシア国内にかけるのであれば1分あたり70円、日本国内にかけるのであれば260円、着信の場合は155円で使えます。
https://www.au.com/mobile/service/global/au-world-service/area-charge/
ソフトバンク
ソフトバンクの場合は、パケット通信が1日最大2980円で使い放題で、SMSが1通あたり100円で使えます。
また通話は、インドネシア国内にかけるのであれば1分あたり75円、日本国内にかけるのであれば295円、着信の場合は195円で使えます。
https://www.softbank.jp/mobile/service/global/overseas/area-rates/
イモトのWiFiを借りるかSIMカード現地調達がおすすめ
わたしなら、海外ローミングサービスは絶対に使いません。
おすすめなのは
- イモトのWiFiなどの海外WiFiサービスを利用する
- SIMカードを現地で調達する
のどちらかです。
短期間のジャカルタ出張であれば、イモトのWiFiが良いと思います。
1週間以上ジャカルタ(インドネシア)に滞在する予定なら、SIMカードを現地調達するのが良いと思います。
ジャカルタで現地のSIMカードを入手しても、SIMフリーの機種でないと利用できませんから注意が必要です。
日本で過去ドコモやauやソフトバンクで販売されていたiPhoneは、SIMロックのスマートフォンです。
具体的には、国内の各キャリアが端末を安く販売する代わりに「2年縛り」を設定していた機種は、SIMロックの機種です。
ただし2015年5月以降に販売されたスマートフォンは、総務省の方針により、SIMロックの解除義務化が命じられたことによって、それぞれのキャリアに問い合わせれば、SIMロックを解除できるようになりました。
ご自身のスマートフォンがSIMフリーなのか、SIMロックを解除できるのか、迷った時は、一度キャリアに問い合わせてみてください。
インドネシアの各キャリアの違い
先ほど紹介した通りインドネシアにも携帯キャリアがいくつかあります。
インドネシアの携帯事業者は以下です。
- Telkomsel(テレコムセル)
- XL(エックスエル)
- Indosat(インドサット)
それぞれの携帯キャリアの特徴は後述しますが、これらの名前が書いてある看板を見つけてSIMカードを入手してみてください。
インドネシアの携帯事業会社の違いは次で解説します。
日本の事情と似て3つの会社がシェアをしめています。
日本もドコモ、au、ソフトバンクの3つが有名ですよね。
Telkomsel(テレコムセル)
シェア率は42%前後で、インドネシア最大手のキャリアです。
インドネシア全土で安定した接続ができている印象です。どれがいいか分からなければTelkomselを選んでおけば間違いはないでしょう。
個人的には、テレコムセルがオススメです。
XL(エックスエル)
シェア率は17%前後です。
http://www.xl.co.id/id/home
ジャカルタ市内では一番接続が良い印象ですが、地方に行くと接続が弱い印象です。ジャカルタで働く人は使っている人が多いです。
エックスエルを使っている人は、テレコムセルの速度に満足できなかった人が乗り換えてエックスエルを使っているような感じがしますね。
Indosat(インドサット)
シェア率は16%前後で、XLとさほど変わりはありません。
https://indosatooredoo.com/id/personal
高層アパートに住んでいる場合、TelkomselよりIndosatの方が接続しやすいと聞いたことがありますので、日本人の駐在組で使っている人をたまに見かけます。
私はインドサットは使ったことがありませんが、駐在組の主婦がよく使っていると聞いたことがありますよ。
ジャカルタでSIMカードを選ぶポイント
ジャカルタに着いたら、SIMカードを入手しましょう。
SIMカードはスカルノハッタ空港内でも販売していますし、以下のようなジャカルタ市内の露店でも販売しています。
スカルノハッタ空港では若干値段が高い傾向があります。
私の経験では、ジャカルタ市内の露店に比べ30%ほど割増しているんじゃないかと思います。
まぁスカルノハッタ空港に着いてからジャカルタ市内に行くには、タクシーを利用するのですが、渋滞が酷ければ3時間以上かかるし、その間ネットに繋がらないのは不便ですから、ジャカルタに初めての出張者は、空港内で購入した方がいいかもしれませんね。
ジャカルタ市内で入手したい方は、がんばって見つけてみてください。
目印になるのは、インドネシアの携帯事業者の名前が書いてある看板などがあれば、だいたい入手できるはずです。
SIMカードは携帯事業会社の違い以外で選ぶポイントがありますので紹介します。
気に入った番号を選ぶ
携帯の番号で気に入ったものがあれば、それがオススメです!
この写真の左上に081で始まる数字が書いてありますが、これが電話番号になります。
ちなみに私はエックスエルにしました。
赤字の所に番号が書いてあったのですが、なんとなく直感で選んで問題ないです。
以前はテレコムセルを使っていたのですが、なんとなく他のキャリアを使ってみようと思い、今回はエックスエルにしました。
使用する期間を決める
あなたの滞在する期間によって、SIMカードの選択も変わってきます。
出張など一週間程度であれば、あまり電話もしないでしょうしネットも1GBもあれば充分でしょう。
逆に、1か月近くの期間、インドネシアに滞在であれば、ネットは3GBは欲しいところですね。
一度購入したSIMには、後でチャージすることができますが、チャージしても有効期限はほとんどが1か月です。
インドネシアに1週間の出張した後、日本に帰国し、また数ヶ月後にインドネシアに出張があるなら、そのSIMカードにチャージすればまた使えるようになります。
携帯キャリアやカードによって、使用期限や通話時間、ネット(パケット)も違うようなので、店員に相談してみましょう。
だいたいの目安ですが、1週間の滞在の人であれば、5万ルピアのSIMカードに5万ルピアぐらいのプルサ(チャージ)をしておけば充分かと思います。
つまり1週間の滞在なら、10万ルピア(1000円)ぐらいと思っておいて良いでしょう。
下手にボッタクられないようにしてくださいね。
1週間の滞在なのに、30万ルピアは絶対にダマされていますよ!
気をつけてください。
SIMカードの差し替え方法
やったことがあれば、自分でできますが、初期設定などが必要なので、基本的に店員に任せましょう。
SIMカードを購入したら、店員が全てやってくれます。
ご自身のスマートフォンにカバーをつけていたら取り外し、店員にスマートフォンを渡してください。
そうすると、ピンを使ってSIMカードを入れ替え、初期設定をしてくれますよ。
私は、3GBのパケットがついているエックスエルのSIMで6万ルピア、チャージで6万ルピアで日本円で約1200円ぐらいのものを購入しました。
差し替えも約2分ぐらいでやってくれましたよ。
スマートフォンが使えるかチェックしてみよう
日本人の同行者がいれば、その人の携帯番号に電話してみましょう。
選択した番号からの着信があれば通話はできています。
またインターネットが使えるようになっているかは、グーグルマップなどを表示させてみましょう。
はじめてのジャカルタ出張の方であれば、グーグルマップを見る機会が必然的に多くなるはずです。
通話もできて、インターネットも閲覧できたら完璧ですね。
基本的にはこれで携帯は使えますよ!
パケット残高をチェックする方法
チャージしたパケットがどれぐらい残っているのか、気になりますよね。
今後ジャカルタで生活するのであれば、パケットを追加でチャージすることもあるでしょう。
その時にパケットの残高を知りたくなるはずですから、その操作方法を紹介します。
*888#(プルサ(課金)の残高チェック)
*888#をプッシュすると、チャージしたお金の残高がチェックできます。
ここでちょっと紛らわしいのですが、チャージして表示されるのは電子マネーのようなものです。
これを「プルサ」と呼びます。
*889# (パケットの残高チェック)
*889#をプッシュすると、パケットの残高がチェックできます。
プルサの残高があれば、定額のプランに登録すれば、気にすることはありません。
定額のプランではない、パケットデータの残量を確認したい時にチェックします。
*808# (自分の電話番号表示)
*808#はよく使っていました。自分の携帯番号は暗記できませんよね?
誰かに自分の番号を教える時には、これでよく確認していました。
「あっ、自分の携帯番号が思い出せない!」という時はぜひ使ってみてください。
プルサをチャージしてみよう!
基本的に通話やパケットはプリペイドなので、あらかじめ購入したプラン以上に使い切ってしまうと、スマートフォンは使えなくなってしまいます。
特にグーグルマップはパケットを大量に消費しますから要注意です。
もしパケットを使い切ってしまったら、プルサをチャージしましょう。
プルサのチャージはとても簡単です。
コンビニや、SIMカードを販売しているお店でチャージができます。
わたしはいつも近くのセブンイレブンに行ってました。セブンイレブンでは簡単にチャージできます。
- プルサをチャージしたいという
- 携帯キャリア会社を伝える
- 電話番号を伝える
- チャージする金額を伝える
- チャージする金額を渡す
- 携帯にSMSが届いて完了
10万ルピアもチャージすれば充分です。日本円で1000円ぐらいです。
インドネシア語が全くできない人でも、セブンイレブンのレジ前で、「プルサ」って言えば伝わると思いますよ。
電話番号は先ほど解説した通り、番号を表示させてみましょう。
定額プランに登録してみよう
インターネットを使った分だけ引き落とされるのでも良いのですが、実はその方法だとプルサがすごくもったいないので、定額のプランに登録しましょう。
携帯キャリアによって定額のプランが違いますが、ネット使い放題にしておくのが一番安心ですし、ネットの速度も一番早いようです。
- *363#をプッシュする
- 「Flash Unlimited」を選択する
- プランを選ぶ
- お持ちの携帯に必要なプルサの残高があれば、完了
この2と3はキャリアによって違うみたいですが、重要なワードを説明しておきます。
Optima
一定期間の間、使い放題という意味、定額プランのことです。
Ultima
従量課金の事です。
こちらはプルサの消費が早くあまりお得ではないですから、Optimaの定額プランを選択しましょう。
Flash Harian
1日の定額プランの意味です。
hari ini が今日という意味ですから、なんとなく覚えておきましょう。
Flash Mingguan
1週間定額の定額プランの意味です。
mingguが週という意味なので、これもなんとなく覚えておきましょう。
Flash Bulanan
1カ月の定額プランの意味です。
bulanが月という意味ですから、なんとなくわかりますよね。
定額プランは1ヶ月2GBの6.5万ルピアがオススメ
定額プランを選ぶ時は、これまで説明した通り、まずFlash Unlimited(キャリアによっては違うが、Optimaなど)を選びましょう。
1日や1週間でもいいですが、1ヶ月を私はよく選んでいたので、1ヶ月の場合を説明しますね。
Flash Bulananを選ぶと、こんな数字が並んでいると思います。
- Rp.30rb(600MB)
- Rp.65rb(2GB)
- Rp.110rb(4.5GB)
- Rp.250rb(8MB)
この一番上は3万ルピアで600MBという意味です。
rbってわかりませんよね?リブと読みます。
だいたい「Rp.65rb(2GB)」を選んでおけば間違いないでしょう。
日本に帰国したらSIMカードを戻す
日本に帰国したら、スマートフォンの電源を入れる前に、SIMカードを入れ替えます。
この時に安全ピンなどを使いますので、事前に用意しておきましょう。
もし持っていなかったら、空港のカウンターに相談すれば、ピンを貸してくれたり、SIMカードを入れ替えることもやってくれたりします。
SIMカードを入れ替えてから、電源を入れたら、元々の使っていた状態に戻ります。
お使いのキャリアが表示されているか確認してください。正しく表示されていれば問題ありません。
まとめ
ジャカルタの滞在が1日だけで通話も特にする予定がなければ、海外ローミングサービスを使うので良いかもしれません。
でも、あなたがもしSIMフリーのスマートフォンを持っているなら、ぜひSIMカードを差し替えてみましょう。
この差し替え方法はインドネシアだけでなく、シンガポールや、マレーシア、台湾などでもほとんど変わりません。
SIMカードをたくさん持っていて、同じスマートフォンで、SIMを差し替えるだけで携帯が電話できるなんてちょっとカッコイイですよね!
ぜひ挑戦してみてください。
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